ブラジル 廃墟で暮らす人々
撮影:ぺーター・バウザ

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有名ホテルの名前から皮肉っぽくコパカバーナ・パレスと呼ばれるようになったその建物は、不法占拠者が400人以上も住みついている集合住宅だ。ここに住んでいれば、いつか政府の住宅政策の恩恵にあずかれるのではないかと、彼らの多くは期待している。

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夕方、中庭で遊ぶ少女。

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廊下も床もひどい状態で、床には何か所もすぐに抜けそうなところがある。

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駐車している車や捨てられた車は、子どもたちには面白い遊び場だが、同時に危険な場所でもある。

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このような不安定な不法占拠生活は、生と死が常に隣り合わせだ。中庭で夜通し苦しんでいた馬も、明け方に死んだ。

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壊れかけた窓枠に腰掛けて、通りのほうをじっと見つめる少女。

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不法占拠したビルのなかでも、仲間が集まってキリスト教のミサを行う。若者ペレも敬虔な祈りを捧げる。居住者たちにとって、宗教は欠かせないものだ。

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ドラッグはどこでも問題だが、不法占拠された建物のなかでも同様だ。人々は束の間の気晴らしを求めて、ドラッグに手を伸ばす。

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ブラジル人たちは音楽好きだが、スラム街で生まれ国内で大流行している「ファンキ・カリオカ」に、ここの居住者たちも熱中している。

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マクンバと呼ばれる民間宗教で使われる鶏が暴れている。おそらく呪術の生贄にされるのだろう。

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占拠した住宅から眺める、中庭。ガラス窓などひとつもない。

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人が住まなくなった建物や捨てられた建物を占拠するのは、家賃など払えないホームレスの人々にとって、たった一つの解決策だ。空き部屋が今日も入居者を待っている。

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床に敷いたマットレスで休む、エディラネと3人の子供たち。彼女には他にも4人の子どもがいて、もうすぐ男の子を出産する予定だ。

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大きくなった腫瘍を抱えて、公的医療も受けられずに苦しんでいるシモーネ。

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捨てられた車から眺める、夜のコパカバーナ・パレス。