インドネシア 硫黄採掘場
撮影:ルカ・カタラーノ・ゴンザーガ(Witness Image Association)

01

インドネシアのジャワ島、イジェン・カワ火山にて、硫黄ガスの煙に包まれながら、金属のポールを使って硫黄のスラブ(厚板)を砕く鉱夫のポニマン(35歳)。採掘場のあるクレーターは、昼間は息もできないほどの暑いので、鉱夫たちは夜働くことを選ぶ。

02

懐中電灯で周囲を照らしながら硫黄を運ぶミスター(43歳)。硫黄採掘の仕事をして25年になる。この鉱山では一日に14トンの硫黄が採掘される。硫黄は中国や東南アジア諸国に輸出され、砂糖の精製、硫酸の製造に使われるほか、薬品、化粧品、マッチ、肥料、殺虫剤、殺菌剤などの材料になる。

03

人生の半分の年月を鉱山で働いてきたサーロン(40歳)。植物の枝で編んだカゴに70キロ近い硫黄を入れて、毎日火山を登り降りする。一日2回運んで稼ぎは10ユーロ(約1300円)。クレーターから火口壁に登り、一息ついて荷の重さから来る痛みを和らげる。

04

荷の重さで傷づいた背中を見せるスカリ(37歳)。硫黄の採掘は非常な重労働で、呼吸障害や過重な荷による背骨の湾曲など健康への悪影響が生じる。この仕事に従事する者の平均寿命は50歳以下だ。

05

鉱夫たちが煙から身を守る方法は原始的なものだ。仕事用の装備として渡されるのは懐中電灯とゴム長靴だけ。「俺たちは地獄で働いているんだ。目も肺も毎日焼かれている」と、彼らは繰り返し言う。

06

硫黄採掘の仕事を17年間しているサピウピン(39歳)。有毒な煙が立ち込めるなかで、硫黄のスラブ(厚板)を探している。熱い硫黄ガスが、肺や皮膚、目を傷つける。

07

濡らした布をあてて顔を守るマット・ブアン。こうして、肺や皮膚、目を傷めつける熱い有毒ガスのさなかで、なんとか息をしようとする。

08

このイジェン・カワ火山の硫黄鉱山では、1969年以来採掘が続いている。現在働いているのは約300人。彼らはクレーターの底のほうで耐えがたい熱と有毒ガス、それに過重な荷と格闘しながら、一握りの金を稼いでいる