創刊5周年にあたって

 DAYS JAPANは2009年3月に5周年を迎え、そしていよいよ6年目に入っていきます。 よくもここまで続いたと感無量です。周囲の誰一人、こんなに続くとは思っていませんでした。

 DAYS JAPANは、今では海外でもかなり知られる雑誌となりました。2004年には、その年の世界で大切な報道を行った雑誌に選ばれ、世界のフォトエージェンシーや一線で活躍する多くのフォトジャーナリストからも、投稿が相次いでいます。

 DAYS JAPANは不可能なところから誕生しました。資本の後ろ盾のない、しかも広告に頼らない雑誌は、出版界の常識からはありえないことだったのです。先月15周年を迎えた「週刊金曜日」も同じ条件で始まった志ある雑誌ですが、多くの人々が日本中で講演をして、多数の定期購読者を集めるという、力わざでこの画期的な雑誌の刊行を可能にしました。私たちは「週刊金曜日」のような力もないままに、スタートしましたが、志ある読者によって支えられるという、理想的な形で出発し、ここまで続けることができました。

 雑誌は毎月、印刷代や原稿料、人件費など巨額のお金が出て行きます。今後DAYS JAPANが、存続の危機に陥る可能性は多くあります。これまでの何十倍の努力をしなければ、廃刊に追い込まれるでしょう。それについてはできる限りのことをして、雑誌を存続させるつもりです。私たちにはなじみの薄い言葉である「経営努力」もするつもりです。

 経費削減のためDAYS JAPANは、最小限のスタッフで発行しています。経営努力は、他社に負けないと思っています。それでもこれから、定期購読者の獲得、印刷費節減など、やらなければならないことはいっぱいあります。また出版以外の事業も検討中です。

 しかしDAYS JAPANにとってもっとも大切なことは、この時代の要請にきちんと応えているかどうかということでしょう。それがなければ皆さんに支援をお願いすることもできません。状況の急速な悪化は、誰の目にも明らかですが、どこに行き着こうとしているのか、誰にも分かりません。そして私たちが立ち向かわなければならない障壁は、いまだかつて経験したことがないほど、巨大なものです。この時期だからこそ、DAYS JAPANが果たさなければならない役割があり、それをきちんと果たした上で、ご支援をお願いするべきでしょう。

 DAYS JAPANは、読者に「楽しみ」をもたらす雑誌ではありません。時には見るのもつらい状況を伝える雑誌です。しかし絶対に目をそらしてはいけないことがあり、私たちはそれを伝えることでこの時代と状況を皆さまと共有し、出口をさぐりたいと思います。

 DAYS JAPANが必要なくなる社会を目指して頑張りますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

広河 隆一