Photo by Jesus F. SALVADORES ①Canon 6D ②Canon 35mm F1.4 ③Canon 50mm F1.4 ④バッテリー Canon LP-E6 ⑤メモリー カード Lexar 100x 64GB ⑥外付けHD Western Digital Elements ⑦バッテリーチャージャーとケーブ ル Canon LC-E6 ⑧Hama フォトクリーナー ⑨Mac Book Pro 12” ⑩パスポート、プレスカード ⑪Eclipse デジタル・イメージング・センサークリーナー ⑫Beter ブラシ ⑬DomkeカメラバッグF-2

JM・ロペス

●フォトグラファー

「シリア 戦闘後のコバニ」(5月号に掲載)で、

本年度のDAYS国際フォトジャーナリズム大賞3位を受賞したJM・ロペス。

現在も、ISとの戦闘が続くイラク・モスルを中心に精力的に取材を続ける。

そんな彼の、タフな状況で使用する機材へのこだわりとは?

文/JM.・ロペス

 

身軽な装備で縦横無尽

 

写真家として仕事を始めて以来、さまざまな機材を使ってきたが、

フィルムで撮影していたころはもっぱらライカM6。

小型で軽く実用的で、持ち歩いていても気づかれないのがいい。

 

それがデジタル時代になると、ライカのカメラが高価なものとなったので、

キヤノンを買ってみた。これまで数台のキヤノンを愛用し、

キヤノンのダイアルの配置や機能は熟知している。

今はEOS6D。とても性能がいいし、価格もリーズナブル、

さらにコンパクトで軽い。ビデオ撮影も可能で、高感度なのがうれしい。
以前はレンズを変えなくて済むように2台のカメラを持っていたが、

今は1台にしぼった。ともかく荷物は軽いのが一番。

同様の理由で望遠やズームレンズは使わない。

状況によってこれらは便利だが、重さを考えると引いてしまう。

それに私は人々をすぐ近くで撮るのが好きなのだ。

 

イラク・モスルでの取材。2017年4月18日 Photo by Diego IBARRA SÁNCHEZ
イラク・モスルでの取材。2017年4月18日
Photo by Diego IBARRA SÁNCHEZ

 

レンズに関して言えば、単焦点で明るいのがいい。

フラッシュは使わない。かつては多焦点の24ミリ~35ミリ、

F1・4を主に使っていたが、現在もっとも使うのは単焦点の35ミリだ。

どんな状況にも対応できるし、ポートレートでも活動的な写真でも問題なし。

適切な距離を見つけるまで、自分で動き回ることができるのも気に入っている。

あと50ミリのF1・4も持っているが、こちらはF1・2よりも

軽くてかさばらないのが大きな利点だ。

 

シリア・アレッポ近郊のサラハディン地区での取材。 2013年3月16日 Photo by Manu BRABO
シリア・アレッポ近郊のサラハディン地区での取材。
2013年3月16日 Photo by Manu BRABO

 

スペアのバッテリーや充電器、数枚のメモリーカードも必要だし、

クリーニング用のブラシ、レンズやボディを拭く革の布、

レンズの埃を払うブロワー、さらにはセンサーを掃除するロッド(棒)

も必需品だ。私の仕事場ときたら、埃や泥がつきものだ。

それにノートとペン、さらにパスポートとプレスカードも忘れてはならない。

 

カメラから写真をダウンロードし、編集してから取引先のエージェント

などに送るときは、ノート型PCのマック・ブック・プロを使っている。

PCにはフォトショップや、フォトメカニック、ファイナルカットなどのソフトも

インストールしてある。それから写真をコピーして保存する外付けハードディスク

も必携だ。

 

これらの道具はみなドンケのカメラバッグF2に詰め込む。

とっても頑丈だし、大きすぎない。ひとたび現地に立てば、

あとはカメラを肩にかけ、撮影スタート!

(構成・翻訳/野口みどり)

 

JM・ロペス

フリーランス・フォトグラファー。1971年、スペイン・レオン生まれ。

アートスクールで写真を勉強後、2009年までの11年間、

地元紙ラ・クロニカ・デ・レオンで、スタッフ・フォトグラファーを務める。

フリーになってからは、アフガニスタン、イラク、パレスチナ、イラン、コソボ、

ハイチ、ウクライナ等を取材。ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、

ル・モンド、エル・パイス等掲載多数。「シリア 戦闘後のコバニ」で、

DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2017年3位受賞。