原発から20キロ圏の富岡町は現在、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に指定されている。民家や人が小さく見えるほど、大量のフレコンバッグが積み上げられ、ひとつの山に数百はあるように見える。緑色のシートは防水シート。福島県富岡町。写真はすべて2015年12月22日
原発から20キロ圏の富岡町は現在、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に指定されている。民家や人が小さく見えるほど、大量のフレコンバッグが積み上げられ、ひとつの山に数百はあるように見える。緑色のシートは防水シート。福島県富岡町。写真はすべて2015年12月22日  Photo by Ryuichi HIROKAWA

原発事故後、福島県内では除染作業などで出た土や草木などを入れた廃棄物が日々溜まり続けている。それらは約1メートル四方のフレコンバッグという黒い袋に詰められ、海岸部や田畑だった場所を中心に高く積まれている。環境省除染チームによると、2014年9月末時点で、県内の除染が必要とされる地域には約7万6000か所に約306万立方メートル分の除去土砂が保管されており、(これとは別に、国が管轄する除染特別地域には、約200か所に約244万立方メートル分が保管されている)
そのうち、58パーセントが写真のような仮置き場、21パーセントが住宅の庭等、10パーセントが学校等で保管されているという(注1)。同省は仮置き場での保管は3年程度でその後は中間貯蔵施設に移すとしているが、
中間貯蔵施設の見通しはまだ暗い。ちなみに、昨年末時点で、事故後の県内で除染が計画された41万932戸のうち、進捗数は32万3622戸だという。

写真/広河隆一
Photo by Ryuichi HIROKAWA

(注1)「汚染状況重点調査地域における除去土壌等の保管状況について」(環境省除染チーム、2015年7月)

富岡漁港のすぐ横に積まれたフレコンバッグ。この沿岸部は津波に飲まれたところでもある。フレコンバッグは海岸沿いに集められている場所も複数あるが、津波が来た場合にはどうするのだろうか。福島県富岡町
富岡漁港のすぐ横に積まれたフレコンバッグ。この沿岸部は津波に飲まれたところでもある。フレコンバッグは海岸沿いに集められている場所も複数あるが、津波が来た場合にはどうするのだろうか。福島県富岡町  Photo by Ryuichi HIROKAWA
海沿いに置かれたフレコンバッグ。福島県楢葉町
海沿いに置かれたフレコンバッグ。福島県楢葉町  Photo by Ryuichi HIROKAWA
広大な敷地を埋め尽くすフレコンバッグの山と、北側に見える福島第一原発。福島県富岡町、大熊町
広大な敷地を埋め尽くすフレコンバッグの山と、北側に見える福島第一原発。福島県富岡町、大熊町  Photo by Ryuichi HIROKAWA